2007 年 3月

三洋電機の同族経営

4月から三洋電機の社長が交代します。野中ともよ会長の辞任などで最近もニュースになりましたが、今回の交代劇で驚いたのは、三洋電機がこれまで同族j経営を続けてきたことでした。

三洋電機の創業は1947年。創業者は井植歳男という方ですが、それ以来、井植家出身者が常に会長か社長のどちらかに就いてきたそうです。今回初めて井植家以外の人間が経営陣を占め、創業家が経営の一線から姿を消します。

世襲や同族経営をすべて否定するつもりはありませんが、組織として動かなければならない企業、特に大企業が本当に世襲でいいものかどうか。60年もの間、井植家以外にもっと経営者として適切な人材が三洋電機にいなかったとは思えません。

日本の中小企業の経営者の平均年齢は58歳です。これから10年の間に多くの中小企業でも事業承継の問題が避けて通れない課題になります。息子に譲るのか、会社を閉鎖するのか、それともM&Aの道を探るのか、いずれにしてもあまり時間はありません。それぞれの企業で冷静な判断をしてもらいたいものです。

中小企業のIT化(IT経営)の道すじは?

1昨日はITコーディネータ協会(ITCA)のワークショップ、昨日はITマネジメント・サポート協同組合(ITMS)のセミナー及び企画・運営委員会で、2日間東京でした。

いずれも「中小企業の戦略的IT活用(IT経営)をどう進めるか」が根本的なテーマでした。ITコーディネータ制度ができて6年たち、経済産業省でもいろいろな施策も行ってきましたが、いまだに全国的に大きな前進が見られている状況ではありません。
むしろ中小企業のIT化の困難さがますます見えてくる状態で、国もITCAもこれといった処方箋が見えているわけではないようです。

国の施策全体のこと、社会の仕組みなどの問題はさておき、突破口はどこなのか、どこにお金を入れて何から始めればいいのか、グレーなままです。

しかし、栃木でITC事務所として開業して3年弱の経験の中で、意識の高い企業の経営者の方々にも何人かお会いでき、また経営改革やIT活用にもともに取り組んで来る中で、こうすれば!という方向性も感じています。1人では小さな力でしかありませんが、一つ二つの成功事例が大きく広がって行くことを期待してがんばろうと思っています。

東京ミッドタウン

今日は朝から「東京ミッドタウン開業」のニュースや現場レポートで持ちきりです。
総建設費用が3700億円、東京一高いビル、1泊210万円の超高級ホテルなど、話題性はあるのでしょう。年間3000万人の来場と300億円の売上を見込んでいるそうです。

3000万人と言うと単純計算で日本の全国民の4人に1人が行くことになります。もちろん外国人もいるし、何回も行く人もいるでしょうからそんなに単純な話ではないのですが、いずれにしてもすごい集客力です。

こうしてますます東京への一極集中が進みます。これだけの資金を投じることができるのはほんの一握りの大資本でしかなく、そこから利益を得られるのもごく一部の企業です。それ以外との格差はますます開いていきます。

資本主義社会である以上、仕組み的に仕方がない面もありますが、だからといって野放しでいいものかどうか、甚だ疑問です。

情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の進化

東京でISMS関連のセミナーに参加してきました。

ISMSという仕組みは一般にはまだなじみが薄いですね。ISO9001とか14001はだいぶ知られるようになりましたが、ISMSは認証取得事業者が全国で2043事業所、栃木県では12事業所しかないのでまだまだでしょう。

僕は2年前にISMS審査員補の資格を取りました。
個人情報保護法のおかげでプライバシーマークの取得企業はかなり増えましたが、本当はISMSのように組織全体の仕組みを構築し、企業の持ついろいろな資産を保持し運用する仕組みを継続して維持しないと、マスコミを賑わすような事件はなかなかなくならないと思います。

ITの進展に伴ってISMSの仕組みもどんどん見直され、僕が資格を取得した2年前に比べてもずいぶん状況が変わりました。ISMSの認証基準も、ISO/IEC 27000シリーズにまとめられ、体系化されてきています。

中小企業がこういう状況に対応していくのはいろんな意味で難しいと思いますが、こういう流れは国際的な流れであり、日本全体の流れにもなりつつあるので、地方の中小企業もいずれ何らかのレベルで対応せざるを得なくなるでしょう。

東京のセミナーに参加するのは交通費もかかるし、結局一日つぶれるので大変なんですが、世の中の最新の動向をつかんで自分のスキルレベルを維持するためには必要なことだと、改めて思いました。

東北新幹線が全面的に禁煙

今日からJR東日本の新幹線・在来線の特急列車の全面禁煙が始まりました。タバコの嫌いな僕にとっては「やっと」という感じですが、それでもJR東海よりは進んでいるんでしょうか。

レストランや喫茶店でも最近は分煙や禁煙が増えていますが、一応、というところも多くて、まだまだですね。レストランの禁煙席も、店内のレイアウトや喫煙席との比率も含めてもっと工夫してくれるとうれしいのですが。

本当の成果主義

最近サポートに行き始めた会社の給与配分の方法はとてもユニークです。

まず、個々の案件ごとに担当者が決まり、それが完了すると「その人の売上」になります。その案件に使った資材や外注費などが原価となり、個人別に粗利益が計算されます。

さらに一般管理費に当たる分や固定費(会社の共通経費を社員の数で割ったもの)などが控除され、最終的に個人の取り分が出ます。そして、毎月10日ごろには前月の数値が出され、全員に発表されます。
単純な言い方をすれば個人事業主の集まった組織のようなもので、個人の営業努力で仕事を取ってくれば仕事は増えるし、またいい仕事をすれば顧客もリピーターになって自分の仕事も安定する仕組みです。

会社としてのブランド(信用)や、いざと言うときは助けてくれる先輩がいたり、各人の仕事の経験もある程度は共有化されていて誰でも再利用できる仕組みもあり、個人責任といってもバラバラになってしまうこともないそうです。

おそらく給与の差もかなり大きいでしょうが、5年間そういう仕組みを続けているということなので、社員の多くはプレッシャーと戦いながらも満足度は高いのかもしれません。大手の企業の「本当の狙いは人件費削減」という「成果主義」と違って、この会社らしい成果主義が機能しています。

なぜこの仕組みが回っているのか、社長にいろいろお聞きすると、一つは今の厳しい状況を社員の力で乗り越えて会社を継続的に発展させようという社長の決断(社長もこの仕組みの中に組み込まれていて、役員報酬がない)、もう一つはITを使ってこれを支えるシステムを作り上げてきていること、のようでした。

社員10人あまりの小さな会社ですが、大きな志を持ってさらに飛躍しようとしています。こういう仕組みをベースにさらに地域のマーケットを確実につかむ仕組みを構築していけば、その飛躍の可能性は大きいと思いました。

キジやシジュウカラが遊びに(食事に?)来ます

我が家の冬枯れの庭には、毎日何度もキジやシジュウカラやジョウビタキなどの野生の鳥が来ます。

最近、トウモロコシを置くようにしたら、毎日昼ころキジが食べに来ます。

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キジは、地面に置いてあるトウモロコシの表半分を食べてしまうと、ひっくり返して裏側を食べることをせずに帰ってしまいます。一本だけだと物足りないようですが、でも裏返しにはしないんですね。
で、あとで裏返しにしておいてあげると、翌日にはやはり表側を食べます。
キジくらい大きな鳥ならちょっと蹴飛ばせばいいのに、頭悪いですねぇ。
シジュウカラはトウモロコシについている実はとれないようで、実をばらしてまいておくと、散らばっている実をつまんでどこかへ飛んでいきます。たまにはその場でつついていますが、ちょっとカーテンが動いたりするとすぐ逃げていってしまいます。

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軒先にトウモロコシの実をお皿に入れてつるしておいたら、最近やっと寄ってくるようになりました。横木にとまって食べていることもあります。

仕事に疲れたときに窓際に座ってボウッとして眺めるのもいいものです。

久しぶりの長いジョギング

今年の冬は本当に暖かいですね。

今日も曇りがちでしたが暖かい1日で、陽気に誘われ長く走ることにしました。

長いといっても1時間。これだけ走ったのは半年ぶりくらいです。ゆっくりと、まわりの風景を眺めながら走りました。今年になって、1月と2月は走る日を増やすことにしてきたため、だいたい2日に1回くらいの割合で走っています。

1回に走るのは5~6kmですが、回数を増やしたためだいぶ筋肉がついてきて、今日の1時間のジョギングも楽に走れました。

これから暖かくなるので、だんだんに走る距離を増やしていこうと思っています。

藤沢周平 「市塵」

藤沢周平の「市塵」(上)(下)を2日間で読みました。

内容は、江戸時代の儒学者&政治家の新井白石の生涯を史実に沿って小説にしたもので、当時の社会、経済、政治の状況もリアルに描かれています。

新井白石は、5代将軍綱吉のあとの家宣、家継に仕え、政治顧問のような役割を果たしていたようです。

綱吉は稀代の悪法「生類憐れみの令」で有名ですが、家宣は直ちにそれを廃止し、「正徳の治」と呼ばれる政治改革を実施しました。そのブレーンが新井白石でした。

綱吉の時代に質を低下させた通貨を良質に戻したり、大量の金銀の海外流出を防ぐための長崎貿易縮小政策、朝鮮との国交の改善などに取り組みましたが、8代将軍吉宗に代わると同時に失脚して、晩年は市井に生きて数々の著書を著しました。

今からは想像もできないような厳しい制約の中で数々の改革をリードした博識はすごいものですが、白石の特徴は「天下有用の学」 、つまり学問を現実の世に役立てたいというところにあったようです。

単に過去の歴史や先人の知恵を学ぶだけではなくて、それを現実の社会に役立てなければ、という思いの強さは、僕の感覚にも通じるところがあり、共感できるところです。

また、藤沢の小説を読むといつも思うのですが、人生を感じるんですね。テーマは江戸時代なのに古臭くないし、現代に生きるわれわれの気持ちや人生を見るような思いがします。

久しぶりにまとまった小説を集中して読んで、いい気分転換になりました。