ある公的機関jが発注するサイトを審査する機会がありました。
すでに仕様書(提案依頼書)が出されていて、それに対して数社からの応募があり、入札審査の審査員としてプレゼンを受けました。IT経営の流れから言うと、システム導入を委託するベンダーを選定する「IT調達」の段階です。
その際にチェックするポイントとして、以下の3点を挙げてみました。
1.発注側のコンセプトを深く汲み取っているか
発注する側は、サイトを作る目的やいろいろな機能について文書化して提案を求めるわけですが、受託しようとするITベンダー側が、それを鵜呑みにして言われるままに作るのではなく、その主旨を汲んでよりよい内容の逆提案をしてくるかどうか、を見ることが重要です。
これによって、ベンダー側の本気度とレベルの両方をチェックすることができます。
2.アマチュアにわかるように説明しているか
発注側はアマチュアですから、プロであるITベンダー側は、一般の人にもわかりやすい言葉で説明する必要があります。専門用語を並べて煙に巻くみたいなことは避けるべきです。
今回、審査員の中にIT関連の専門家としては僕だけだったので、審査が始まる前にこれらのポイントを提示させていただきました。
公的機関の中にITのわかる専門家がいることはまれなので、けっこう役に立ったようです。自治体や企業側でももっとITコーディネータを活用してもらうといいと思います。
発注側も、専門用語などに臆することなく、よくわからないことはわかるまで堂々と質問すればいいと思います。
3.事後の運用、特にSEM(検索エンジンマーケティング)について考慮しているか
現在のインターネットの世界では、単に立派なサイトを立ち上げただけでは意味のあるサイトになりません。
何百万もあるサイトから自分のサイトを選んでもらわなければならず、そのための活動を継続して粘り強く進めないと、なかなか成果は上がりません。最初の立ち上げだけで何とかなるような提案とか、事後の運用にやたらに経費がかかったり、ユーザー側のメンテナンスがしにくい仕組みは、あまりいいものとは言えません。
事後の運用に関しても、ユーザー側がイメージが湧きやすいものを提案しているかどうか、も重要なポイントです。