2007 年 8月

ネットカフェ難民が5400人

厚生労働省の調査で、全国で5400人がネットカフェに寝泊りしていることがわかったようです。推計の数ですから、もっといるのかもしれませんが、かなり増えてきていると思われます。

業界団体では「差別用語」だとして、ネットカフェのイメージの低下を危惧しているようですが、適切な言葉かどうかという問題もありますが、いずれにしても「ホームレス」の一つの形であることは間違いないでしょう。

年齢層は、20歳代が一番多く、次が50歳代だそうです。その意味では他人事ではありません。再就職が厳しい中高年層の実態の一面なのだと思います。

リストラを支援し、非正規雇用者を増やしてきた政策の結果です。安倍内閣の顔ぶれは変わっても、基本的な政策の変更があるかどうか、国レベルのしっかりした対策が必要です。

Webサイトの入札審査

ある公的機関jが発注するサイトを審査する機会がありました。

すでに仕様書(提案依頼書)が出されていて、それに対して数社からの応募があり、入札審査の審査員としてプレゼンを受けました。IT経営の流れから言うと、システム導入を委託するベンダーを選定する「IT調達」の段階です。

その際にチェックするポイントとして、以下の3点を挙げてみました。

1.発注側のコンセプトを深く汲み取っているか

発注する側は、サイトを作る目的やいろいろな機能について文書化して提案を求めるわけですが、受託しようとするITベンダー側が、それを鵜呑みにして言われるままに作るのではなく、その主旨を汲んでよりよい内容の逆提案をしてくるかどうか、を見ることが重要です。

これによって、ベンダー側の本気度とレベルの両方をチェックすることができます。

2.アマチュアにわかるように説明しているか

発注側はアマチュアですから、プロであるITベンダー側は、一般の人にもわかりやすい言葉で説明する必要があります。専門用語を並べて煙に巻くみたいなことは避けるべきです。

今回、審査員の中にIT関連の専門家としては僕だけだったので、審査が始まる前にこれらのポイントを提示させていただきました。

公的機関の中にITのわかる専門家がいることはまれなので、けっこう役に立ったようです。自治体や企業側でももっとITコーディネータを活用してもらうといいと思います。
発注側も、専門用語などに臆することなく、よくわからないことはわかるまで堂々と質問すればいいと思います。

3.事後の運用、特にSEM(検索エンジンマーケティング)について考慮しているか

現在のインターネットの世界では、単に立派なサイトを立ち上げただけでは意味のあるサイトになりません。

何百万もあるサイトから自分のサイトを選んでもらわなければならず、そのための活動を継続して粘り強く進めないと、なかなか成果は上がりません。最初の立ち上げだけで何とかなるような提案とか、事後の運用にやたらに経費がかかったり、ユーザー側のメンテナンスがしにくい仕組みは、あまりいいものとは言えません。

事後の運用に関しても、ユーザー側がイメージが湧きやすいものを提案しているかどうか、も重要なポイントです。

塚田ゼミの学生からテクノ産業への提案

4月から取り組んでいた、東洋大学塚田ゼミとの「ミニ産学連携」が、やっと提案までこぎつけました。

手を挙げた3名の学生の皆さんが、大学最後の貴重な夏休みの時間を割いて、テクノ産業の「キッズセイバー」を題材にした提案を作成し、先日テクノ産業にお邪魔してプレゼンを行いました。

「キッズセイバー」自体は幼稚園保育園向け園児情報安心システムなのですが、そのシステムに使われているCTIの機能を利用し、小児向けの市場という点に着目して新たなシステムのイメージを考えました。

対象のマーケットは小児科医、開業医としたのですが、医療業界をターゲットにすることには新鮮味があったようで、企業側でも興味を示してくれました。

実際にビジネスとして展開するには、いろんな制約条件があり、あまり時間が取れない中での今回の提案はそこまで深められてはいないため、すぐに具体化はできないでしょうが、既存のパッケージの発展方向としては考慮に値すると思います。

テクノ産業様でも、若い学生の方々の自由な発想に喜んでいただきました。学生の皆さんにとっては、社会人になる前の貴重な社会体験になったのではないかと思います。

このような取り組みは僕にとっても初めての経験で、いろいろ考えさせられましたし、できればこの1回で終わることなく、こういう取り組みがこれからも積み重ねられればいいな、と思っています。

北欧モダン デザイン&クラフト展

宇都宮美術館で開催されている、「北欧モダン デザイン&クラフ」を観に行って来ました。

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ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマークの国々のデザイナーや職人の作品です。

北欧の国々は、ヨーロッパの中でも産業革命の中心から離れていたため、今でも自然が豊かで伝統的な文化が深く息づいています。スウェーデンやフィンランドは、国土の60~70%が森林に覆われているため、木工製品もたくさんあります。シンプルで使いやすいデザイン、生活に密着した製品は、とても気持ちがあたたかくなり、親しみを感じます。中には和の雰囲気を持った器もありました。職人による手作りの味も出ていて、日本の伝統工芸にも通じるものがあります。

Yチェア、ありんこ・チェア、スワン・チェア、エッグ・チェアなど、有名なデザインの椅子が、展示されているだけでなくロビーに置いてあって実際に座ってみることができるようになっていました。

宇都宮美術館に行ったのは初めてですが、宇都宮市内とは思えない深い森の中にあり、なかなかいい環境でした。

お土産にムーミンのマグカップを買ってきました。

入道雲

那須岳から黒滝山方面にかけて入道雲が湧き上がっています。

夕立があると涼しくなるんですが、、、

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システムが効率化を阻む

先日の日経新聞に「システムが阻む効率化」という編集委員の論説が掲載されていました。

例にあげられていたのは社会保険庁のシステムで、1967年以来、公費や社会保険料が約1兆4千億円も投じられてきて、今も運用・保守のために年間800億円以上がベンダーに支払われているそうです。しかもそのシステムが「ツギハギだらけの旧式マシン」で中身が理解不能ということですから、問題は深刻です。

システムを発注する側、つまりユーザー側がシステムの中身をよく知らない状況は、社会保険庁に限らず大企業のシステムでもよくあることです。中小企業でも同様で、よくわからないけど「いいソフトを入れれば会社がよくなる」ような気がして、IT化を進めることがしばしばです。

これを解決するためには、企業側、ユーザー側が、自社のデータと業務のモデリング(整理、分析・抽象化し、図式化すること)を自力で行う必要があります。

モデリングのノウハウはITがわかるとかわからないとかは関係ありません。分析力、論理的な思考力があればできることで、自社でモデリングを行って、そのレベルでベンダーと会話し、システム開発を管理すれば、無駄や非効率を防ぐことができます。

日本では、大企業も含めて、このモデリング作業を自力で行う習慣がありません。ぜひこれができる会社、ユーザーになって欲しいものですし、これがIT経営を進める上での重要なノウハウだと思います。

0円ビジネスの拡大

フジテレビの「とくダネ!」で0円ビジネスの話題が取り上げられ、その中で、以前に紹介した「タダコピ」のことが取り上げられていました。(http://www.tadacopy.com/

大学内の生協などに置いてある有料のコピー機がタダで使える、というサービスで、コピー用紙の裏に学生向けのCMを刷り込み、広告料から収入を得るビジネスです。 現在30大学50自治会に広がっているそうで、これからますます広がるでしょう。

サンプル百貨店というサイトもあって、いろんな試供品とかサンプルとかが手に入るようです。うまく利用すれば上手に間違いのない買い物ができそうですし、企業側も、情報の洪水の中にいる消費者に対して、より強いメッセージを送ることができます。

GoogleなどWeb2.0の世界では、次々に「無料サービス」や「無料ソフト」が出てきて、既存のビジネスが脅かされる事態が生まれていますが、無料でサービスやサンプルを提供する、ということが今までと違う流れになってきている、ということでしょうか。

自民党の惨敗、そして、、、

参院選で自民党が惨敗し、しかし安倍首相は続投する、という事態に、自民党内からも批判が出ています。

安倍首相の発言や態度を見ていると、この人は日々の生活に追われる一般庶民の感覚は持ち合わせていないな、という気がします。短いとは言え、就任から10ヶ月経っているのに「美しい国」「戦後レジームからの脱却」などという復古主義的な言葉以外に、我々の日々の暮らしを少しでも改善する具体策は見えてきません。

昨日、今年の路線価が発表されましたが、大都市圏ではバブルを思わせる土地価格の高騰が起こっている一方で、地方はさらに下落しています。土地が上がるのがいいとは限りませんが、地方の疲弊の一つの現われだとしたら、地域格差がますます広がっていることになります。
定率減税の廃止、ワーキングプアの問題の深刻化、石油の値上がりなど、大企業の「景気回復」の一方で、働く人々の状況がよくなる兆しが見えないままです。

次の手は何か? 国民が積極的に民主党を選んだわけでもなく、近いうちに行われるであろう総選挙に向けて国民自身が真剣に考えなければならない時です。