2007 年 11月

中小企業未来チャレンジ IT経営のススメ

栃木県で「とちぎの中小企業未来チャレンジ事業」という取り組みを進めています。

その中で「とちぎの中小企業未来チャレンジメール 御意見・アイディア募集」 を行っています。それに応募しました。

<とちぎの中小企業未来チャレンジ> 【IT経営のススメ】

5月23日~11月30日までの募集で、なんとか今日書き上げてメールしたら、エラーで戻ってきてしまいました。HPに記述してあるアドレスをクリックして送ったのに、「なんで??」と思って産業振興課に電話したら、アドレスが間違っていたとのこと。 si と shi の間違いでした。

「えっ?でも今まで誰からもクレームはなかったんですか?」と聞いたら、「はい、メールでの応募はゼロです。Faxで4人の応募がありましたが、、」「そうですか、、、、」

う~ん、なんと言ったらいいのか、5月からの意見募集で、僕の応募で5人目。しかもメールでの応募はゼロ。町や村などの小さな自治体での意見募集ではなく、県の募集なのにねぇ。

県民の関心が低いのか、行政のアピール不足なのか。間違ったアドレスのまま半年間放置されていて、誰も問題にしない県のサイトの状況。

因みに、上に書いたように募集の締め切りは今日までだったのですが、1ヶ月延ばしたそうです。

バランス・スコアカードとIT経営

先週の産業振興センターでのセミナーでバランス・スコアカードについての講演を行いました。その時の資料です。

バランス・スコアカード導入手順

バランス・スコアカードはIT経営を進める上で本当に役に立つ手法です。

今まで一般に行われているような、財務のことばかり一生懸命評価・分析する手法だと、企業のいろんな側面が見えませんから、どこにどのようにITを使うのかがなかなか見えません。財務偏重の「経営戦略」はIT戦略につなげにくいのです。

バランス・スコアカードでは、顧客の視点、業務プロセスの視点、人材と変革の視点など、多面的に企業を分析し、どこにどのようにITを活用するかを検討する前提を組み立てることができます。現代のITは企業活動のあらゆる分野に活用されていますし、IT抜きでの経営戦略は考えられない時代になりつつあります。

バランス・スコアカードの手法が、IT経営の手法と共に、もっと中小企業の現場で活用されるといいと思います。

「成功したい社長のためのIT経営」セミナー

21日、22の二日間、栃木県産業振興センター主催のセミナーが開かれました。

企画、講師依頼、進行など、実質はITCとちぎが担い、ITCとちぎ代表幹事として僕が中心となってつくりあげました。

今回の目玉は、バランス・スコアカード(BSC)の第一人者である吉川武男先生(横浜国立大学大学院教授)とIT経営での成功事例として最も有名な東海バネ工業株式会社の渡辺社長の講演でした。

1日目の午前は、吉川先生の講演。「バックミラー経営からナビゲーション経営への転換」と題して、バランス・スコアカードの基礎を語って頂きました。

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「2時間もしゃべれないよ。僕は寡黙だから」などといいながら、BSCの話になるとどんどんのって来て、キャプラン研究室にいたころの話、サウスウエスト航空などの有名企業の成功事例、成功した運送会社の社長との付き合いなど縦横無尽に語って頂きました。アメリカでの奥さんとの出会いの話まで飛び出し、会場は笑いにつつまれました。

吉川先生は足利市の出身で、セミナー参加者の中にも足利の企業の社長さんで、足利高校の後輩にあたる方もいらっしゃり、ローカルな話題にも花が咲きました。

午後は、ITCとちぎの阿久津氏が担当し、製造業を事例としてSWOT分析からクロス分析、重要経営課題の抽出のプロセスを4つのグループに分かれて演習しました。

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SWOT分析の手法自体はかなり昔からある手法なのですが、企業の現場で取り入れているところは少なく、経験のない方が多かったので、SWOTの判断の仕方や1件のまとめ方など最初はとまどう方もいましたが、だんだん慣れてきて討論が盛り上がっていきました。

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二日目は、予定外で僕がBSCの説明をすることになり、前日に急きょ準備したプレゼン資料を使って30分ほど話しました。

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BSCについては、4年前から吉川先生のBSC研究会に入会していて、年に数回はBSC関連のセミナーに参加していますし、中小企業を支援する現場でも何回か実践しているので、自分なりの運用に関する考え方は固まってきています。世の中にはいろんな経営手法がありますが、BSCというのはそれらを包含できる手法として、これからますます広まっていくでしょうし、また広めたいと思っています。

2日間のセミナーの最後は、東海バネ工業の渡辺社長、営業マネージャーの渡辺秀治氏のお話でした。

今年の7月に渡辺社長とお会いした時、その時のセミナーでの持ち時間が40分だったこともあって十分話しきれなかったような雰囲気だったので、今回はたっぷり3時間の時間を取って、30年に及ぶ東海バネ工業のIT化の経緯を語って頂きました。

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渡辺社長は2代目だそうですが、親からの引継ぎではなく、「遠い親戚」という関係で入社し、大量生産・合理化が世の中の流れだった時代に本当に手作りバネの会社を引き継いでいけるかどうか、かなり悩んだそうです。

その社長を変えたのは、ヨーロッパへの視察でした。

ドイツの手作りバネの社長が「値引きを迫ってくるようなお客には売らない」といったことから衝撃を受け、「適正な価格で(言い値で)売れるバネを作ろう!」と決心したそうです。またフランスの現場で、今で言う3Kの職場に若い女性が働いている理由を尋ねたときに「給料が高いから」と教えられたこともインパクトがあったそうです。現場で汗を流して働く職人にこそ報わなければならない、と考えるようになったとのことでした。

「言い値」で買って頂ける品物を作り、そういうお客様を見付けることが、その後の東海バネのコンセプトとなりました。

早い時期のコンピュータの導入も、顧客の購買行動をすべてデータとして保存し活用する、次に注文に来た顧客に対して1対1で向かいあえるようにする、すべての顧客がお得意様、という対応ができるような仕組みを作りたい、という社長の思いを実現するための道具だったのです。

2003年に国の補助金でITコーディネータが支援に入り、Webで自社の技術を公開したことがその後の急速な売り上げ増、利益増(今年度の営業利益見込み20%)をもたらしたのですが、それまでの技術や顧客満足度向上の仕組みの積み重ねがあったからこそ、爆発的な成長をとげたのでしょう。

今まで何度か渡辺社長の講演を聞いたことはあるのですが、今回は期待通り本当の東海バネの強みを深く実感することができ、とても感動しました。

二日間で26名の参加を得て、セミナーも無事終わりました。参加して頂いたみなさん、講師の方々、準備に協力して頂いたみなさん、ありがとうございました。

「小沢一郎」型リーダー

「大連立」の騒ぎは表面的には一応収まりましたが、今回の仕掛け人が読売の渡辺氏だったことが明るみに出て、財界の思いがあらわになりました。その意味では、この動きは今後も繰り返し出てくるでしょう。

小沢氏は辞任取り消しの会見で「東北人なのでしゃべりが下手」と言い訳していましたが、もし本当だったら、一国の総理大臣になろうとする人物がそれでいいの?と思います。小沢氏個人は有能なんでしょうが、組織のリーダーとしては問題ありです。

地方にもすばらしい会社があり、すごい!と思う社長がいらっしゃいますが、ナンバー2がいないケースがよく見受けられます。社長が何を考えていて、会社を将来どういう方向に持っていこうとしているのか、その絵が社員から見えず、社員の日々の業務と結びついていることが見えなければ、社員も伸びません。

どんな小さな会社でもリーダー(社長)の頭の中がよく見えないと会社はうまく動かないものです。会社の戦略の「見える化」は会社の大小に関係なく、必須です。社長自身にとっても自分の頭の中を客観化することは、考えを整理する上でとても有効だと思います。

まず戦略マップを作ってみましょう!

<IT経営に役立つ戦略マップの例>

大手のベンダーと中小企業のIT経営

前の記事で少し書きましたが、大手のベンダーと中小企業とのアンマッチが起きやすい理由がいくつかあります。

1.既存のノウハウの転換の難しさ

大きな会社は舵を切るのがむずかしくなります。つまり小回りがききません。

Web上でシステムを構築する、というビジネスは、ごく最近のこと(ここ2,3年で急速に現実的になってきた)です。しかし、大手のシステム会社の30歳代から40歳代のリーダークラス、あるいは管理職の方が現場で活躍していた時期は、5年、あるいは10年以上前のことで、クライアント/サーバが盛んにもてはやされ、ダウンサイジングがはやった時期です。

ですから、自分たちの蓄積されたノウハウを生かそうと思うと、どうしてもクラサバ型になりがちです。

最新のWebシステムのノウハウに切り替えるのは、そこそこの規模のベンダーにとって容易なことではありません。多くの技術者の再教育をし、リスクをシステム構築費用に転嫁しなければ受託できないでしょう。

しかし、中小企業にとっては、最新のWebの進化があるからこそ、安価に高度なシステムが構築できるチャンスが生まれているのです。

2.受託規模の大きさ

僕が大手系のベンダーにいたころ、「1000万円のシステムはゴミだ」と言われたことがあります。

中小企業にとって大金でも、大きなベンダーにとっては極小の受託案件でしかなく、たとえ1億円のシステムでもせいぜい100人月(5人~10人で1年間の作業)程度にしかならないので、SEのレベルからいうと、経験5年以上たったSEがリーダーになって、プレイングマネージャーとしてチームを率いるレベルです。

発注する中小企業が大金を出して会社の将来をかけたつもりでも、受注側は若手のリーダーに「おまえそろそろやってみろよ」といってやらせるくらいのシステムでしかありません。

その思い入れの差は、どうしても仕事に反映されます。

しかも東京などの離れたところから来る人たちは、早く手離れさせて帰りたがります。ベンダーとしても出張費、日当などで余分なお金がかかります。いずれにしても、こちらの思いとはズレやすくなります。

地方の中小企業の皆さん、大手のブランドに惑わされないで下さい!そして、ITコーディネータをうまく使ってください!!

基幹システムの構築にあたって~「IT経営とは?」

昨日、ある企業の基幹システムの構築にあたって、「考えを聞きたい」との依頼で、IT経営の考え方、具体的な進め方などについてお話をしてきました。

<基幹システム構築にあたって-IT経営とは?>

最近のITやインターネットの急速な進化の中で、IT経営の意味合いが変化してきているような気がしています。

もともとは「経営課題の解決のために、ITを手段として活用する」という意味合いが強くて、経営戦略を策定してから、それに沿ってIT戦略を策定していく、経営戦略の中でITを活用して実現できることをIT戦略として方針化していく、という取り組み方が通常の取り組みだったのですが、近年は、経営戦略を策定する時に、ITを意識しながら考える必要性が高まってきていて、IT抜きでの経営戦略ではダメなのではないか、という気がします。

表現としては「経営改革、業務改革をIT活用によって実現する」という言い方をしていますが、ITの活用の仕方によって戦略に大きな影響を与えてしまいます。

昨日の話の中でも出てきたのですが、既存のITベンダーの多くはWebでのシステム構築の経験が少なく、未だにクライアント/サーバ型の構築をしたがりますが、今はやりの「見える化」を考えると、Webでのシステム構築は必須ではないかと思います。

営業マンが、出先から携帯電話でアクセスできる、社長が出張先から社内の業務に指示できる、などは必須で、これはクライアント/サーバ型では大変難しいことですが、Webシステムなら当然の機能です。

これだけでもWebアプリとして会社の基幹システムを構築するメリットは十分あるでしょう。

栃木県のような地方では、どうしても大手のベンダーへの信頼度が強くて、名のあるベンダーの提案なら大丈夫だろう、という傾向がありますが、中小企業にとって大手のベンダーが身の丈にあった選択なのか、Webシステム構築のノウハウを持っているかどうか、ということと併せて、ぜひ再考して頂きたいものです。

アジサイが咲いた!

もう11月半ばだというのに、ウチの庭のアジサイが咲いています。

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芽も出しています。

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温暖化がコワイです。

冬物の売れ行きは、12月の気温で決まるそうです。12月に買わないと、バーゲン待ち、春待ちになって、売れ行きの回復は難しくなるとのこと。経済の活力の面からも心配です。

夏は暑く、冬は寒いのがいい!

小沢代表が辞意

「大連立」構想に関する混乱の責任をとって、小沢民主党代表が辞意を表明しました。

結局、小沢氏は大連立をしたかったようです。

自分の意見が役員会で認められなかったからいきなり辞意表明をするなんて、どういう腹なんでしょうか?当然慰留されるでしょうから、それによって再度求心力を得られると踏んでいるのか、たとえ本当に辞めることになっても自分についてくる人間を集めて新党を結成して政界再編を狙うのか、いずれにしても国民の願いとは別のところでの権力争いの感じがします。

いっそ大連立をやって、対立勢力として共産党と社民党が統一したらどうでしょうか。(あまり実現性は無いかな?)

いずれにしても、もっと国民生活に近いところでの議論や対決をやって欲しいものです。

「大連立」なんてとんでもない!

自民党と民主党の大連立の話が持ち上がり、政界は大揺れです。

民主党は役員会で直ちに拒否しましたが、そもそも福田・小沢会談の場で、なぜすぐに小沢代表が拒否しなかったのか、本当に福田総理が持ちかけた話なのか、密室での党首会談をなぜやったのか、等々、なぞが多すぎる一連の動きです。

小沢代表は、もともと自民党の中でもタカ派だった人ですから、民主党の代表という立場があまりそぐわない感じです。本音は、なんらかの形で自民党と連立して、政権に入ろうと思っているのではないでしょうか。

「大連立」は戦前の大政翼賛会を想起させます。絶対あってはならない形です。価値観が多様化している現代社会の中で、最低限2つの対立する勢力は必要です。僕自身はもっと多数の政党が存在して多様な価値観を代表し、政権はその中で政権政策で一致する政党が連立して作ればいいのではないか、と思っています。その意味では小選挙区より比例区の方が国民の意見を反映しやすい仕組みです。

なのに、大連立なんてとんでもない!そんな形になったら、働く国民の意見はもっとないがしろにされてしまいます。中小企業の未来は真っ暗です。小沢氏は自分がなんとしても政権に入りたい、総理大臣になりたい、だけではないのでしょうか。

550円、損した!

高速道路のETCに通勤割引という制度があります。朝6時~9時、夕方5時~8時の間にICのゲートを通る(入りでも出でも)と、半額になるというものです。ただし、100km以内という制限はあります。

2年ほど前に、僕の車にもETCを付けたのですが、この割引があったことが直接のきっかけでした。1万円くらいかけて機器をとりつけても、すぐに元が取れると思ったのです。結果、確かに元は取れています。

今日は、15時半ころまで宇都宮商工会議所でのオフィスセキュリティのセミナーに出席し、同じ建物にある中小企業金融公庫宇都宮支店の木村支店長に挨拶してから、帰途につきました。

宇都宮から西那須野塩原IC経由で約1時間なので、ちょうど5時過ぎくらいにICを出るくらいだから、ETCで半額割引になるだろう、と思って高速を走りました。宇都宮のICに入る前にちょっと買い物もしたので、当然割引タイムだと思いながら西那須野塩原ICのETCゲートをくぐり、「ピーン」という電子音で料金表示を見ると、なんと「1100円」の表示!
「あれっ」と思って時計を見たら、4時58分でした。

そういえば、出口の手前で、なぜか道路の端に停車していた車がいました。あれって、もしかしたら5時になるのを待っていたのかも。。。

550円、損した!