中越沖地震でトヨタが操業停止

柏崎市にあるリケンという自動車部品メーカーが、先日の地震で操業できなくなったため、国内の自動車メーカーが次々に操業停止に追い込まれています。

トヨタの全12工場だけでなく、日産、ホンダ、富士重工、三菱、いすゞなどほとんどの大手のメーカーが操業できない状況に追い込まれています。

リケンは、エンジンのピストンリングを製造している(日本で最初にピストンリングを実用化)部品会社で、シェアは50%だそうです。ピストンリングはかなりの品質の高さが要求される部品だけに、簡単に代替メーカーは見つからないでしょう。

この問題の背景には、トヨタの「カンバン方式」、つまり在庫を持たず必要なものを必要なときに納入したもらう(JIT:Just In Time)の生産方式の普及があります。確かにその方式で徹底した効率化を進めてきたのですが、こういう弱点もあったわけです。

また、リケン側も大地震に備えた建物の補強などのリスク管理が十分でなかったのでしょう。リケンは、資本金85億、従業員1500人の会社だそうですが、どの程度のリスク管理を行っていたのでしょうか。

効率化がSCMの全体に推し進められるようになると、一方でこういう脆弱性も出てきます。環境問題に関連していわゆるトレーサビリティも今後の大きな問題になりますから、末端の中小企業も他人事ではありません。
「カンバン方式」の普及という面から考えると、たとえ「成功」と言われている経営や生産方式でも完全なものはないし、それが唯一の答えでもないので、自社の経営の効率化や経営改革を進める場合でも、どこかのまねをするのではなく、またマイナス面も考慮して検討する必要があります。
経営者、経営幹部、さらには従業員が自分の頭で考え、身の丈にあった方法を取り入れることが大事だと思います。

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